『ぼくたちの失敗』の森田童子さんが亡くなっていた
シンガーソングライター、森田童子さんがさる4月24日に亡くなっていた。
ドラマ『高校教師』の主題歌『ぼくたちの失敗』が大ヒットしたが、実はこの歌は1976年のもので、このドラマがヒットした時はすでに引退していた。
全くの同世代。
大学では学園紛争が吹き荒れた時代。森田さんら東京の高校生たちは、たくさん政治的な影響を受けたのだろう。
友人が逮捕されたのをきっかけに、パッと高校を中退してしまった。
私は"みんな夢でありました"が一番だ
デビュー曲は亡くなった友人のことを歌った『さよなら僕の友だち』
学園紛争の挫折感を歌った
『みんな夢でありました』
私はこの歌が一番、カラダと心にしみます。
女子高の生物の教師に真田裕之、その禁断愛の相手の女子高生を演じたのが桜井幸子。このドラマ『高校教師』の主題歌となった『ぼくたちの失敗』は、ドラマの人気とともに、大ヒットしたのは記憶に新しい。
あのドラマの禁断感を森田童子の気だるい歌が余計にあおり、乾いた隠微な雰囲気もかきたて、オヤジも女子高生も夢中になった。
ドラマと主題歌がひじょうにマッチして成功した例ですね。
しかし女子高には桜井幸子のような生徒がいるとしたら、われわれは絶対、教師になってはいかんかったよなと、話しは盛り上がったものだ。
高校教師の最後…心中だった
われら世代の大切なシンガーだった
われわれフォーク世代がこっそり大切に聴いていた森田童子が、一躍メジャーになってしまった感があった。
引退後はもちろん新しいアルバムもなかったが、私は途切れることなく、夜中にひとりで聴いていた。
心からご冥福を祈ります。
みんな夢でありました
もりもと なおき