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初めてのチーズトーストは都会の味がした

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チーズトーストが好きだ。毎朝、パンの上にとろけるチーズを乗せて焼いている。実はこのチーズトーストを初めて食べたのは高校3年生の時だった。


受験で上京し、親戚の叔母の家に泊まった時、朝食に出てきた食パンの上でチーズが溶けているのを見てびっくり。美味しさに感動したのを覚えている。
大正生まれの両親のわが家ではもちろん、朝食にチーズトーストなどというメニューは無かった。

オヤジの5人いた妹のうち2人が東京へ嫁いでいた。さらに年齢はオヤジと20も離れていたから、何から何までわが家よりずっとハイカラだった。

上の叔母のダンナ様は何とその年代で上智大学新聞学科卒。私など志望さえ考えたこともないハイソな大学だ。
そして朝日新聞から大手の出版社に勤めていたから、東京でも文化度は最先端だったんだろう。

下の叔母のダンナ様もマスコミ業界人だったから、東京のちょっと都会的な家庭生活を、親戚の家で学ぶことができた。

学生時代も美味しいものが食べたくなると交互に訪ねご馳走になったものだ。下の叔母は必ずサーロインを焼いてくれた。

2人とも帰る時は何故か野崎のコンビーフとアスパラガスの缶詰を持たせてくれたのが、今もナゾだ。

ともにすでにダンナ様を亡くしているが、元気に老後を送っている。上京した時はたまに覗くが、未だに帰る時、お小遣いを握らされる。
何才になっても学生時代の甥っ子のままなんだろうな。


私も時折りスダチや生ワカメ、竹ちくわ、ういろう、鳴門金時を送る。やっぱり古里の味覚は恋しいようで、喜びようは半端ではない。
まだまだ元気でいて欲しい。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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