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副作用に苦しむ抗がん剤。患者は効いてくれと、祈るような気持ちだ

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『苦しい抗がん剤治療…効き目は人により大きな差があるようだ』

抗がん剤はどんな人にもどんな癌にも効果がある訳じゃない。かと言ってよく抗がん剤治療の批判をする人はいるが、これはおかしい。

やはり術後の再発、転移を防ぐことにせよ延命のためにせよ、抗がん剤治療は癌治療最前線の中心だ。効く人には抜群の効果を示す。


友人は国立癌研究所中央病院で1年以上、治療を受けているが、彼の抗がん剤の効き目は35%と担当医から聞かされたという。
人によって効果の差は大きいが、薬の効き目としては高いとは言えない。しかし打率3割5分ならプロ野球なら首位打者だ。

だから癌治療を行う病院の医師らはどの部位の癌にはどの薬が、どの患者にはどの薬が最も効果があるか綿密に調べ投与する。
もちろんメーカーも細かなデータを出している。
個人の癌の生態検査や遺伝子検査などのデータを分析、一番合うとみられる抗がん剤を使用する。そして効果が低ければ薬を変える措置を取る。

例えば私の場合も担当医チームが、私に最も合う薬を調べてくれている。当初、胃がんには確率的に抜群の効果がある抗がん剤があったが、私に合う確率は20%と低かった。

結局、リスクの方が大きいと判断し、別のものになった(残念!)
その患者に効果の低い抗がん剤は、癌をやっつけず、身体を傷めるだけというのが理由だ。

抗がん剤が良く効果を示しているか否かは、造影剤でのCT検査やMRIで癌そのものが縮小しているか否か、転移部分が拡大してないかなどを調べる。
あと血液検査での腫瘍マーカーの数値なども参考になる。

私も抗がん剤の初投与後、暫くしてCTを撮った。癌は小さく薄くなってきており、私については『抗がん剤は今のところ良く効いている』との高い評価だ。腫瘍マーカーも当初の10分の1以下に下がっていた。

しかし副作用で造血機能はやられている。血小板が基準値より遥かに少なく危険水域だ。この理由で先日は抗がん剤投与を1週間延期せざるを得なかった。

今もひじょうに悪い。やはり副作用は血液の破壊が一番、怖い。今後もこんなケースがあると、抗がん剤治療を一時、中止せざるを得ないこともあると言われている。
頭がハゲたり吐き気などより遥かに悩ましい。同じ薬を投与しても副作用はその都度、強弱がある。
(抗がん剤は私の場合、点滴1回、飲み薬2週間、1週間休薬の繰り返し)

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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