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半沢直樹。正義の為にはこれ位激しく生きていいんだと教えてくれた

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利権屋政治屋箕部退治に胸がすく思いだった

TBSテレビの人気ドラマ『半沢直樹』最終回は本当に感動した。恐らく日本中のファンが。
利権を漁る悪徳政治家が退治されるのは、恐らく国民はいつも胸がすく思いだ。箕部ざまあーと、みんな思ったのでは。

半沢によって箕部の不正入金が、マスコミなど衆人監視の中、どんどん映し出されていくときの箕部の焦りの表情。
そして幹事長室が家宅捜索され、段ボールを運び出される場面は実に痛快だった。

箕部の不正を追及する怒りの半沢

国税と銀行のタッグは悪に対し、力を発揮する

黒崎と半沢のタッグは国税庁と銀行が互いに組んで悪徳政治家を追い詰めるあり得ない設定だ。
しかしこれも実際にやれば政治家や企業犯罪をいくらでも摘発できるなと、思わせた。

銀行の隠し口座を見てみたい政治家は、山ほどいる。

妻・花の機転が白井大臣に政治家の原点を呼び起こした

ずっとチョイ役だった半沢の愛妻花(上戸彩)も最後に存在感を示したんじゃないだろうか。

白井が花から贈られ胸ポケットに刺してもらった一輪のリンドウ。花が教えたリンドウの花言葉がどれだけ白井(江口のりこ)の心を揺さぶったことだろうか。

大臣が一銀行員の社宅で密談というとんでもない設定だったが、花の動きが際立った。
ちなみにリンドウの花言葉は『正義』だ。妻花が"白井大臣にふさわしい花です"と言いながら、花言葉と一緒に白井の胸に刺したのは、花が夫を助ける機転だったのだと思う。

箕部の大切な盆栽を叩き割った時、白井が本物の政治家になるターニングポイントだった。

やはりヒーロー役だった中野渡頭取の北大路欣也

やはり二枚目とヒーロー役しかしたことがない中野渡頭取(北大路欣也)は、このドラマでも裏切らなかった。正義を貫く頭取としてカッコいい去り方をしたのは予想通りだった。

そしてあとを大和田常務(香川照之)と半沢に託して。

辞職決意の固かった半沢だが、大和田の激しい挑発に、銀行に残ることになった。この挑発に大和田の半沢への本当の思いを見た。

そして最後は互いに戦っていくことを確認したが、これは第3作が近い将来、あることを示唆したのだろう。

ストーリーにはなかったが、半沢はいつものメンバーで智美さん(井川遥)の店で祝杯をあげたことだろう。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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