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国会議員と秘書の絆は劣化議員ほど薄い感じはする

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秘書も人間だから、誇りも人格も、正義感もある

国会議員と秘書と言えば、強い信頼で結ばれていると思っていたが、どうもそうではないようだ。

秘書に暴言をはいたり理不尽な要求をすれば、直ぐに録音を取られ週刊文春や新潮に持ち込まれるケースが相次いでいる。

当然だろう。秘書も人間だ。プライドも人格もある。そして自分の身を守らなければならない。今はICレコーダーじゃなくとも、スマホがあれば簡単に録音できる。

ただのわがままや暴言ならまだしも最近、週刊文春に音声データが流れた厚生労働大臣政務官上野宏史のケースは、他人や捜査機関に聞かれたら大変なことになる秘書とのやりとりが含まれている。

秘書としてもこんなヤバイ話しに巻き込まれるより、やはり告発しようという正義感が働いたのかもしれない。

件の秘書は議員の利権を戒めたから、立派な人だ

この秘書は上野の口利き行為に対しはっきりと『あっせん利得になっちゃいます』と、警告までしているから、立派な秘書さんだと思う。

秘書に対する暴言や暴力など許されないパワハラで有名なのは、『このハゲ〜』の豊田真由子元衆院議員や、同じく秘書に暴言の数々、暴力までふるって告訴された衆院議員の石崎徹(35)などがいるが、

秘書に信頼なく裏切られた上野(左)と石崎の両衆院議員

秘書に尊敬される政治家でないと、政治はできない

秘書と言えば私は友人の元代議士に仕えた公設第1秘書Sさんのことは忘れられない。

Sさんは一流大学を出て大企業で働き、かなりの年収だったがそれを捨て、衆院議員選挙で初当選したばかりの新人代議士の秘書となった。

側で見ても本当に真摯に職務をこなし、周りは全て代議士がお世話になっている方ばかりと、常に陰日向のない丁重な対応だった。

一度私が『恵まれた職場を捨て、1年生議員の秘書とか後悔はないの?やはり政治家志望?』と尋ねたら

『毎日、代議士のおかげで充実してます。やはり選挙で選ばれた方は尊敬すべき存在です』と。そして自身は政治家にはならないと明言したが、実際にならなかった。

側で見ていても素晴らしいコンビだったから、最近の国会議員と秘書の殺伐とした関係は信じられない。

優秀な秘書あっての国会議員。そして秘書に尊敬され、信頼される議員にならないとダメだろうな。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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