人気校が実力校を上回るケースも
日経BPコンサルティング(東京都港区)は恒例の2018年版「大学ブランド・イメージ調査」の結果を発表した。当然、偏差値も高く就職の良い人気校が上位だが、例えば上智大学が東京工大や一橋より上とか、近畿大学が神戸大学より上というイメージには、旧世代にはかなり違和感を感じるも、そうなんだろうと思う。
やはり東西の横綱。東大と京大
この調査は全国のビジネスマンに「研究施設の充実度」「地域産業への貢献度」「学生の能力」「キャンパスの活気」などの印象を評価、採点してもらい、地域別にランキング化した。
対象は456大学。サンプルは地域によって異なるが、550〜6700件の回答を得たという。
上智は一橋より上なのか?青学は安定の人気
まず首都圏のベスト10は
①東大 ②慶応 ③早稲田 ④上智 ⑤東京工大 ⑥一橋 ⑦青山学院 ⑧お茶の水女子大 ⑨明治 ⑩中央の順。
イメージだけなら強姦事件の逮捕者などを出している慶応などはランク外のはずだが、永年培ったブランドイメージと実績は、ビクともしていない。
個人的には上智大学が東工大や一橋の上に位置したことにびっくり。一橋と上智と両方合格したら、上智を選ぶ学生はいるんだろうか?
評価の高い上智大学
青山学院は女子に人気の高い大学で、イメージ度では明治、中央を完全に凌いでいるようです。
近大が神戸大や関学よりブランド力が上とは!
関西を見ると
①京大 ②阪大 ③同志社 ④近畿大 ⑤立命館 ⑥神戸大 ⑦関西大 ⑧関西学院 ⑨大阪市大 ⑩大阪府大の順。
近畿大学が何と神戸大や大阪市立大より上位に位置づけた。これも旧世代は違和感満載だが、近大の受験者が増えているのも、うなづけます。
受験生が増える近畿大学
四国は国立4大学を押さえて松山大学がトップ。地元徳島大学は高知、愛媛、香川を押さえ、国立でトップだった。
この調査はあくまでイメージで各大学を評価したもの。受験生は内容を吟味して選んで欲しい。
大学も立地場所、キャンパスの美しさなどイメージづくりが大切なことも実感した。
もりもと なおき