安倍氏側は明らかな政治資金規正に違反だった
安倍前首相は、安倍前首相の後援会が「桜を見る会」前夜、都内のホテルで開催した夕食会の費用補填(ほてん)をめぐり、全国の弁護士や市民団体から政治資金規正法違反(不記載)などの容疑で告発されていた。
そして安倍氏は不起訴処分となったが、後援会の代表を務める配川博之公設第1秘書(61)については、4年分の夕食会収支約3000万円を記載しなかったとして同法違反(不記載)罪で略式起訴。東京簡裁は同日、罰金100万円の略式命令を出し、直ぐに納付された。
東京地検特捜部で事情聴取を受けた安倍前首相は、どういう立場での聴取だったんだろう。つまり被疑者なのか、ただの参考人なのか。
安倍前首相は当然、被疑者としての事情聴取だった
考えられるのはまず一つは東京地検に略式起訴された第一秘書の容疑を固めるための参考人聴取として。
そして第一秘書との共謀、あるいは秘書に命じた可能性のある主犯として、つまり被疑者としての事情聴取だ。
ジャーナリストの江川紹子さんがこの件についてツイートしているが、江川さんは被疑者とみている。
"今日の次席会見で、安倍前首相に対し、黙秘権の告知をして、被疑者として取り調べたことは確認できた"
とある。
つまり前首相の事情聴取に当たった検事が安倍さんに黙秘権があることを告知したという事実だ。
参考人なら黙秘権がある旨の告知はしない。
ある自民党幹部は『小学生でもわかるウソ』と
記者会見で安倍さんは予想通り『秘書のしたこととはいえそれを信じ、結果的に国会で事実と異なる答弁をしてしまった』と、国民に向けて謝罪した。
会見をしなくてもこう答えることは分かっていたし、間違いなく25日、衆参での質疑でも同じ答えを繰り返すだろう。
会見ではなぜ記者連中は検察での事情聴取は参考人としてですか?桜を見る会疑惑の被疑者としてですか?とご本人に質問しなかったんだろうか。
司法記者クラブだけの会見だったようだから、それも無理かもしれないが…
自民党幹部は『小学生でも分かるウソ』と、つぶやいたと、メディアが報じている。国民も同じ。騙されたふりをしたのは検察だけだろう。
シナリオ通りの決着だが国会でのウソ118回は消えない
シナリオ通りとも言える秘書が略式起訴〜略式命令(罰金100万円)で、本人不起訴処分だった。
しかし国会で118回も虚偽答弁をした事実は消せない。これだけ国権の最高機関に泥を塗った総理大臣はかつていただろうか。
久々にNHKは親衛隊の岩田明子に"安倍寄り"解説をさせるという醜悪ぶりだった。ちょっと酷すぎるが、堕落し切っている政治報道の一端を見せつけた。
安倍氏は本当に謝罪するのであれば、潔く議員辞職すべきだろう。
もりもとなおき