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抗がん剤の効果が顕著でも、癌と同じく健康な臓器も傷めるジレンマ

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『長期に渡る抗がん剤治療の難しさ。血小板が欲しい…』

抗がん剤治療を開始して9ヶ月目。だんだん抗がん剤治療も厳しくなってきた。基本、3週間毎だが、抗がん剤に癌だけじゃなく元気だった臓器もやられはじめているからだ。

昨日の抗がん剤投与のため一昨日、採血した結果、血小板がやはりかなり少なかった。きのう早朝の採血でもさらに減っていたが、抗がん剤投与はやってもらえることになった。

私の場合、抗がん剤の効き目は極めて良好だ。だから日程通りやりたいのだが、"骨髄抑制"が顕著で、白血球、赤血球、血小板のうち、特に血小板が激減し、なかなか次の抗がん剤投与までに回復しないのだ。

これまで血小板が回復するまで2〜3週間、抗がん剤投与を先延ばしにしたことはあるが、毎回、そういう訳にはいかない。かなり危険水域でも担当ドクターの判断と私の意志でお願いしている。

血小板が激減するとなぜ危険なのか。血を凝固させるのが血小板だが、当然、少なくなると出血が止まり難くなり、大きな怪我はできない。
そしてもっと怖いのは脳出血が自然に起こってしまうことだという。

あと抗がん剤投与でよく聞くのが白血球の減少だが、私もそれもある。当然、白血球の役割は身体に侵入するウイルスなど外敵と闘う。減少すれば風邪はもちろん、コロナなど感染症に罹患し易くなる。

だからしっかりしたマスクを常にしているし、三密状態やマスクの着用をしてない人がいるとヒヤヒヤするのだ。

ちなみに白血球や赤血球を増やす薬剤はあるようだが、血小板はないという。食べものや生活習慣上も何をしたら良いということもないから、厄介だ。
しかし、これまでのケースだと、朝の教授回診で島田光生教授の顔を拝見したら、不思議なことに必ず翌日は増えている。
冗談抜きに精神的なものもあるのかもしれないと思っている。

時間を置き、回復するのを待つしかないが、当然、間を開けすぎると抗がん剤の効き目も消失するような気がする。
なんとも言えないジレンマを感じる。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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