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政治家の言葉が紙のように軽い今、政治家は大平正芳元総理に学ぶべき

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昨今の政治家の嘘や暴言は本当に嫌になりますが、今こそ私の尊敬する政治家、大平正芳に学んで欲しい。旧大蔵官僚出身。1978~1980まで総理大臣。お隣の香川県の出身だ。

三角大福中の激しい党内抗争の時代。真ん中が大平正芳さん

あ〜 う〜除けば完璧な文章

お世辞にも男前とはいえず、演説しても挨拶しても「あ~」「う~」ばかりで、ちょっと聞いただけでは何を言っているのか理解不能だったかもしれない。

総理大臣になってからもこのスタイルは変わらず、「あ~う~宰相」と、揶揄された。

でもこの大平さんのあ~う~で言葉をつないでいた挨拶や演説を、全てつなげたら、格調の高いインテリジェンスに溢れた文章になることを取材する記者たちは知っていた。

興奮したり慌てたりせず、ゆっくりと話すから、本当に総理大臣の重い言葉が、新聞を通して国民に届けられた。

政治家のことばの重さ知る人だった

恐らく失言は一度たりともなかったのではと思う。

政治家のことばの重さを誰よりも知っていたから、あ~う~と言ってるあいだに、慎重にことばを選ばれていたんだと思う。

自民党の党内抗争の中、自民党反主流派が退席したため、旧社会党から出された不信任案がまさかの可決となり、衆院を解散した。

衆参ダブル選挙に持ち込んだが、選挙戦の最中、心筋梗塞で急死した。まだ70才だった。そうとうなストレスがあったんだろ。本当に惜しい政治家を失った。

田中角栄元総理の盟友だった。日中国交回復を2人で成し遂げた。敬虔なクリスチャンでもあった。

大平さんに学ぼう

なぜ今、大平さんかというと、連日のように報道されている政治家の暴言や妄言、失言やウソがあまりに多く、酷いからだ。

とても考えてしゃべっているとは思えないお粗末なケースも多い。

大物から名前も知らない小物まで、本当に嫌になる。

弁舌鮮やか、立て板に水の挨拶や演説よりも、やはり政治家の自信と説得力に満ちた重い言葉を国民は望んでいる。

"あ~う~"と間に挟んでもいいから、釈明や言い訳がいるバカなことばは、遠慮したい。

今こそ大平正芳に学んで欲しい。

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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