15年前の教師と女生徒の性行為がバレ懲戒免職に
その時、女の子が泣き寝入りしても、10年後、20年後、教育委員会に通報されたら教師はアウトだ。
このほど全国273人のわいせつ教員が処分されたことを文部科学省は発表したが、この中には15年前、教え子と性行為をした50代教員もいた。
以前、東京都教育委員会も同じような処分をしたケースがあった。確か20年前、教え子の女子高生と性行為をした59才の教師が、20年ぶりに当時の関係が発覚し、懲戒免職となったケースだ。
そしてこの度の兵庫県教育委員会のケースも15年も前に教え子の女子高生と関係を持った現在50代の教師が15年ぶりにバレ、懲戒免職になった。
好きだった、結婚したかったからは大人の男の自己弁護
好きだった、結婚するつもりだ…などは大人の男の自己弁護かもしれない。教師と生徒という力関係で、女生徒は恐怖で拒否できなかったケースも全国的には多いのかもしれない。
改めて世の男性教師らはエリを正すべきだろう。
東京も兵庫も恐らく教師は当時、30代だった。ともに女性が長い時を経て、教育委員会に告白したことで発覚した。ずっと思うところがあったのだろう。
その当時、例え合意あっても懲戒処分に時効はない
兵庫県教委は懲戒免職という重い処分を下したことに『例え合意であっても、18才未満へのわいせつ行為は許されない。懲戒処分に時効はない』としている。
同教委の規定では児童生徒へのわいせつ行為が認定された場合、すべて免職としているからだ。
この教師は教育委員会に対し事実を認め釈明しているが、女子高生と性行為に及んだ"事実"の前に処分は覆らない。
この男性教諭は2005年4〜12月、教え子だった18歳未満の女子生徒に、自宅でわいせつな行為をしたという。
女子生徒のクラスの授業を担当しており、2人は当時交際していたという。同教諭は今は神戸市内の別の県立高校に勤務していた。
女性は『こういう被害が増えないように』と
女性は昨年10月、わいせつ教員のニュースを見て『こういう被害が増えないように』と、教育委員会へメールで連絡していた。
恐らく、教員の権力を振りかざし、女生徒と関係を持った教員は全国にたくさんいるかもしれない。
兵庫県青少年愛護条例では、みだらな性行為の罰則を「2年以下の懲役または100万円以下の罰金」と規定しているが、刑事訴訟法はこの罰則に対応する公訴時効を3年としている。
教育委員会的には時効はなく、18才未満の教え子と関係を持つこと自体が懲戒免職対象ということを肝に銘じるべきだ。
もりもとなおき