官邸の守護神を検察トップ、検事総長にするための法案だ
官邸の門番とか守護神とか、まるで安倍政権の飼い犬のように言われる東京高検検事長黒川弘務さん。およそ検察官という正義の職業につきながら、晩年を多くの国民に罵倒される気持ちはどんなものだろう。
さらに辛いのは同僚、後輩検察官や多くの法律家にも完璧に軽蔑されているはずなのだ。
どんなに世間を敵に回しても、権力の犬と蔑まれても、やはり出世したいのだろうか。
安倍首相や菅官房長官に飼われるかのごとく人生で本当にいいのか、黒川さん。
すでに#検察庁法改正法案に抗議します は1日で500万ツイートを超えたから、当然、ご自身も承知だろう。メンタルが強靭なのか。本当は苦しんでいるのか?
数々の政界汚職、疑惑を潰したことで有名
これまでも明らかな汚職事件であった甘利事件を不起訴としたり、政権の屋台骨を揺るがす数々の事件や不正を自身の立場を利用し、もみ消してきたと言われている。相当、メンタルは強いのだろう。
こういう話しが公然と語られ、責任ある多くの人々のことばでネットに溢れていても、この人物からは何の釈明もないし、激しく批判する人たちに、法的手段をとることもなかった。
甘んじて自身に対する罵詈雑言を受けているんだろう。
本来、黒川氏は2月に定年になるはずだった
本来、2月に定年だったが、なぜか突然、閣議決定により半年間の定年延長に。法案が通れば、安倍政権が検察トップの検事総長に就かせることが、確実になっている。だから身内の検察含め、反対の声が沸き起こっているのだ。
この男が公然と官邸の門番などと言われながら、安倍首相はなぜ自身が命取りになるようなデタラメ人事を強行しようとするのか。
モリカケや桜を見る会がそんなにヤバイと感じているのか。退任後、刑事訴追される可能性を恐れているのか。だからこの人物が必要なのか。多くはそう感じているから、これだけ炎上しているのだ。
しかし確実に言えることはこんな人物は、安倍さんが退任したらもう守ることはないと思うが、どうだろう。
黒川氏を官邸の守護神=検事総長にするための法案だ
まだまだツイッターデモは広がるし、現役検察官たちの怒りもどんどんヒートアップしている。
その証左が川井克行・案里夫妻の選挙違反事件への徹底した検察の取り組みだろう。
現行の検察庁法では、定年は検事総長が65才、他の検察官は一律63才。すべて63才で定年退職し入れ替わった。これに対して今回の法案は63歳で検事長など役職を外れるのが原則だが、内閣や法務大臣が必要と判断した場合は、役職を延長できる扱いとした。
つまり政権の意向によって、63歳になった検察官の役職が続くか続かないかが決まる。
要するに総理大臣まで逮捕できる検察の人事まで、政権の都合の良い人間を選ぶことが可能な法案なのだ。2月に定年だった黒川弘務東京高検検事長を半年間、閣議決定で異例の定年延長させ、
さらにその黒川氏を検事総長にするための法案と言われている。そうなれば政権はやりたい放題の、最強の政権守護神となるだろう。
もりもとなおき