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文科省の圧力に単位認定検討の情けない大学増加。東京五輪無償ボラ対応で

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大学は文科省の圧力に屈するな


だれかが莫大な利益をあげるはずの商業主義の東京オリンピック・パラリンピックだから、無償ボランティアで学生を動員するのは絶対おかしいと何度も言ってきたが、文部科学省が大学に働きかけたのが功を奏し、半数の大学が単位認定を検討しているようだ。

文科省はこの7月、全国の大学に学生のボランティアの参加を促すことを文書で要請。大学としたら補助金の関係もあり、無碍に断れないのだろうか?そんな事情の中での検討が続いているのだろう。

しかし要請はていのいい圧力であり、学問の独立を犯すことにもなりかねないか。検討している大学はバカなことは止め、学生諸君の自主性に任せるべきだ。

ボランティアは学生の自主性じゃないのか


学生のボランティアについてNHKが都内の国公私立138の大学にアンケートを実施、119校から回答を得たという。大学の考え方は、学生の自主性に任せるが50校、積極的に参加してほしい48校だった。

また、ボランティアに参加できるよう大会期間中の授業や試験日をずらすことを予定しているのは79校もあった。

さらにボランティアへ参加を単位として認めるかについては「認定する予定がある」と答えたのが亜細亜大学や日本体育大学など4校、「検討している」が55校にも。

早稲田まで情けない対応を


学生に積極的に参加してほしいと回答した48の大学のうち、早稲田大学は「世界のトップアスリートに触れることや異文化交流は、授業や留学では得られない貴重な経験となる」としたが、ここが大きくズレているんじゃないのか

まさか早稲田まで単位認定はしないと思うが…

スポーツ科学部の連中にとって価値のあることは分かっているし、そのように思う学生が勝手に行けば良い。商業主義の五輪に国や東京都が学生を国策のような形でタダで動員し、利用するのが問題なんだ。

かつての早稲田なら先頭切って国にもの申したはずなのに、この対応には心から残念だった。学の独立は今は昔…

東京オリンピック・パラリンピックの運営にあたり、東京都と組織委員会は、11万人のボランティアの動員を予定しているが、その中心を担う存在として首都圏の学生をタダ働きさせることを見込んでいる。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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