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旅や帰省を控えてもらう呼びかけも心温まるものから無礼なものまで

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新型コロナウイルスの感染拡大の中、国も都道府県もGWは旅はもちろん、ふるさとへ帰ることを控えるよう呼びかけた。
もちろんその呼びかけ方も様々。コロナ後にその街に行ってみたくなるような魅力的なものから、逆に不快な気分にさせたものも。知事らの呼びかけひとつでも、ことばの使い方の大切さを改めて学ぶ思いだった。

優しさにあふれた島根県の新聞全面広告

ネットでもニュースでも良い方で話題となったのは島根県だ。県民向けに『会いたいからこそ、今は会わないようにしよう。それが収束への早道だ』との趣旨で地元紙に全面広告を打った。

そして芸が細かいのはそれも地域の方言で。東部の出雲地方へは「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね」と。少し方言の異なる石見地方には「早く会いたいけぇ、今は帰らんでいいけぇね」と、それぞれ大書きした。
東京や大阪で暮らす家族は地元紙は見えないが、島根の親たちが伝えたのは言うまでもない。

Uターンして欲しいから『帰るな!』とは言えない
県の担当は「出身者にUターンを呼び掛けてきた県だから『帰るな』とは言えない。方言をで否定的なニュアンスが和らぐのではないかと考えました」と説明する。

また行きたくなる飛騨・高山・白川、3首長の呼びかけ

また岐阜県の國島芳明・高山市長、都竹(つづく)淳也・飛騨市長、成原茂・白川村長の3人は4月30日、『現在、飛騨はお休み中です』とのメッセージを共同で発表し、3人で語りかけるYouTube動画も流した。

その中で「コロナが収束した折には、地域を挙げて皆様を歓迎させていただきます。そして、飛騨の魅力を存分に楽しんでいただけるよう、精一杯のおもてなしをさせていただきます。それまで、今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします」と3人がリレーで。

「大変辛く、また失礼なお願いかとは存じますが、ご理解ご協力をいただければ幸いです」と深々を頭を下げ、気持ちを伝えた。
私も昨年のGWはこの3地区を訪ねたが、また行きたくなった。

県外人を不快にさせた岡山、徳島両県知事の対応

一方で、GWに入ったらサービスエリアで県外ナンバーの旅行者の検温をすると発表した岡山県には多くの苦情があり、中止に。
『検温でいかに岡山県に来ることを歓迎してないか、後悔させる』などと発言した伊原木知事も逆に後悔を口にした。

しかしさらに同知事は釈明会見でインターチェンジ閉鎖まで口にし、大変な騒ぎに。苦情処理に職員が疲れ果てた。

県外ナンバーをチェックする徳島県職員



徳島県も県外ナンバーのチェックは極めて悪評。ヤフーニュースにまで登場したことに、『ただでさえ観光客が少ないのに…』と、県民は心配している。

もりもとなおき

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morimoto_ naoki72

森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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