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既に3年生の就活学生は80%にも!大学が就職予備校と化した現実

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大学の本来の目的は学問を修めたり、スキルを高める場だ


学問をするために大学へいくのか、就活をするために大学へいくのかー。なんと大学3年生の80%がすでに会社訪問など就活をスタートし、3年生の%がすでに内々定を受けていることが分かった。もちろん、今月中旬のことだ。

早過ぎる就活。3年秋からスタートしている学生も

政府主導のいわゆる就活ルールでは、2021年卒業の学生の就職活動は3月から、スタートすることになっている、しかし昨年からスタートした学生も多く、すでに内々定を獲得している学生もいるというから驚く。

内々定を貰ってもそこが第一志望の学生はわずか20%弱。他の学生は取り敢えずさらに別の企業を目指して就活を続けることになる。

ひとりあたり1.6社に内々定。さらに大半が就活続行

新卒向け就職情報サイト「あさがくナビ」によるもので、この調査によると、すでに2020年1月時点で就職活動を開始している学生は80.4%もいた。

このうち就職活動を開始している学生に限れば、1月時点の内々定率は文系は11.4%、理系は7.8%で平均10.0%だった。

内々定を獲得した学生の、 内々定社数の一人あたりの平均は1.63社。69.1%の学生が「1社」と答えた一方、 複数の内定獲得者が平均を押し上げた。なかには5社(2.9%)、6社(1.5%)、8社(2.9%)という勝ち組もいた。

内々定を出している業界は、1位が「情報・調査・コンサルティング」。次いで、「IT・ソフトウェア」「不動産」。

政府や経団連の縛りに拘らない外資系コンサルティングやインターネット関連企業からの内々定が、全体をけん引していると思われる。

豊かな学生生活を守るため、企業は通年採用を

しかし思うのは3年の秋から就活に全力で、豊かな学生生活と言えるのだろうか。
とにかく就活のスタートが早くなっていることで、短期留学も含め学生たちが見聞を広げる機会が減っているような気がする。

もちろん、学生たちが将来のために働きたい企業を時間をかけて探すのは理解できる。
そして企業も優秀な人材を他社に先んじて欲しいため、ますます内々定を出す時期が早まっている。

なかなか採用計画の中で難しいのかもしれないが、学生も企業も余裕を持ち、年間通じていつでも企業訪問を受け付ける通年採用に舵を切るべきじゃないだろうか。

現実にヘッドハンティングを介した中途採用は1年中、行われている。

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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