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日本の原風景…岐阜県郡上八幡を訪ねて感動した流れる水の美しさ

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郡上八幡、日本の原風景みたいな街

日本三大名泉のひとつ岐阜県の下呂温泉に行った。そしてずっと訪れてみたかった郡上踊りで有名な郡上市八幡町の街にも立ち寄った。
戦国時代、標高300mを超える山の上に建てられた郡上八幡城が見下ろす街だ。山内一豊の妻、千代の"出里"だ。

城下町

初めて訪れた街だが聞いていた通りだった。感動した。日本の原風景の街ってこういう街並みなんだろうと、初めて訪ねた街なのになんとも言えない懐かしさを感じた。

ずっと残された古民家と水路

街道沿いにずっと立ち並ぶ古民家は戦前に建てられたものが多い。全て残されている。
街の中心にあり昭和初期に建てられた木造の八幡町役場は、観光案内所や土産店として、そのまま使われている。

旧八幡町役場

 

もちろん少しクルマで走れば便利な大型量販店もあるんだろうが、昔ながらの店を営んでいる人も多い。

そして感動するのは街に幅1m〜1.5mほどの水路が張り巡らされている。水の街といわれているだけある。

透明度の高い水路には、あちこちに70〜80㎝もあるような錦鯉が悠然と泳ぐ。おばあさんがダイコンを洗っている。
この美しさは生活排水の流れを完璧に封じ込めているんだろう。

 

郡上市のHPを開けて感動した。

郡上市には、長良川を代表として豊富な自然と清らかな水があります。
この豊かな自然は私たちの大切な財産であり、ふるさとの誇りでもあります。この大切な財産を未来の子どもたちにそのままの形で残していくのが、私たちの責任と義務ではないでしょうか

 

ひしひしと感じた政治と行政の真っ当な力

旅人の私が感動したんだから水はこの上ない財産になっている。そして市民はきっと誇りに感じているに違いない。
やはり行政が何が郡上八幡にとって大切なのか、守るべきものなのか、ずっと分かっているんだろう。

都市下水、そして及ばないところは合併処理浄化槽が完璧に整備されている。
歴代町長さん、市長さんのリーダーシップによるところ大であったんだろう。

水の都を標榜しながら都市下水整備率全国最下位の徳島を省みて、完全に行政の意識の低さ、責任だということを、郡上八幡の街を見て痛感した。

中、高生たちが自転車で下校する。爽やかなところは、まるで昭和30年代の名作映画『青い山脈』のワンシーンだった。

でも話しをしたら皆んな、妙にあかぬけている。さすがに年間、600万人もの観光客が訪れる街だからだろう。人とのコミュニケーションの取り方を知っている。

郡上八幡に来て思ったのは、やはり古いものは大切にしなければならないこと。そして人間にとって水と緑がいかに必要不可欠かと、言うことだった。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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