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有能な人材を平気で飛ばすNHKの弱腰。武田氏は後輩に怯むなと

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クローズアップ現代の武田真一さんと、ニュースウォッチ9の有馬さん。それぞれ自民党幹事長二階俊博氏、菅首相の逆鱗に触れ、この春の異動で飛ばされるといわれているのは周知の事実だ。武田さんは18日を最後にクロ現を終了したが、お別れの挨拶もやはりジャーナリスト魂に溢れた。

ニュースウォッチ9の有馬氏とクロ現武田氏

有馬氏は菅首相を、武田氏は二階氏を立腹させたから?

有馬さんは菅首相の記念すべき所信表明の夜、スタジオに招きインタビューをしたが、菅首相がされたくない日本学術会議の問題を質したことに、露骨に不快感を。

二階さんは武田の質問に『いちいち(政府)にケチをつけなさんな』と、鼻白んだ。

これが2人が飛ばされる直接の原因と言われるが、もちろん二階さんや菅首相が『気に食わないから異動させろ』などと直接、圧力はかける訳がない。

大物政治家を怒らせただけで忖度人事するNHKの情けなさ

ではなぜか。それぞれ取材を受けた際、気に食わない質問をされ露骨にムッとする。それを周囲の側近が知る。そして本人に変わってNHKに圧力的な連絡をし不快感を示す。

するとNHK幹部は二階さんを、あるいは菅さんを怒らせてしまった。さぁ、大変だ。きちんと対応しなければ理事長の耳に入り、今度は自分が左遷されるぞ。

その前に2人を左遷し、局として反省していることを二階さんと菅さんに伝えよう。これで理事長も納得してくれるだろう。

まあ、あくまで推測だけど、こんなところでしょう。ちなみに武田氏の前任だったクロ現の国谷裕子キャスターは、菅官房長官の機嫌を損ね、突然、降板させられた。

『総理、怒ってますよ』の一言でパニックのNHK上層部

有名になった前内閣広報官山田真貴子さんの『総理、怒ってますよ』というNHK政治部長への恫喝まがいの電話は事実。それで局内が大騒ぎになり、有馬更迭が決まったとされる。

権力者の怒りに忖度の連鎖ができ、その結果が武田、有馬に向かったということだ。
ここまで情けないかと思うけど、NHKは自民党と総務省に生殺与奪を握られていると、少なくとも理事長はじめ幹部は思っている。もちろん理事長も政府が決める。

その結果なのだ。こんな権力に直ぐ屈する放送局に、われわれ国民は受信料を強制的に払わされている。こんな腐れ人事には怒りの声をあげるべきなのだ。

権力の監視には何があっても怯むなよと、後輩たちに

さて武田キャスターは番組最後に視聴者と後輩にメッセージを残したが、心に残るものだった。

「民主主義は悪意によって容易に歪められてしまう。私たちメディアがそのプロセスをしっかり監視していく必要がある…これからは若いキャスターに任せます。クローズアップ現代プラスは、これからも、怯まず伝えていきたい」 

武田さんは後輩に怯むなよと言い残した。飛ばされることくらい覚悟して、国民の側に立った仕事をしようと、言うことだ。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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