19歳の未成年者に、必殺凶器となる拳銃を所持させていいんだろうか⁈
滋賀県彦根市で交番勤務の19歳の新米警察官が、上司にあたる41歳の先輩警察官を射殺した事件は、日本の警察行政を大きく変えるかもしれません。
長い間、事件記者をしてたので、腰や胸元に拳銃を携帯してる警察官といつも一緒でした。
当時はそれを意識したこともありませんでしたが、抜いたら必殺の凶器なんだと、改めてゾッとします。
外勤警察官は勤務中はいつも所持
外勤警察官は勤務中はいつも所持
警察官は高卒と大卒では採用枠も異なります。被疑者は高卒職員。年明けまで警察学校で訓練され、1月、交番に配属されていました。
通常は制服勤務で、腰に拳銃を下げている。もちろん貸与品です。
わが国の警察で多く採用されているS &W
現実的に使用はまず無い
現実的に使用はまず無い
考えてしまうのはこの19歳は昨年3月までまだ高校生だったこと。
当然、警察学校では実射も含め、射撃訓練も受けています。
どこの都道府県警も同じですが、拳銃使用については『極力、使用しない。撃つ時は通告して正射。可能な限り手足を撃つ』などと、教育しているはずです。
定年までの間、対峙した犯人に使用したことがある警察官は全国でも稀でしょうね。恐らく何万人に1人もいないのではと思います。
それだけに万が一使用したケースは、威嚇射撃だけでもその正当性について、徹底した調査をされることになります。
採用時の徹底した人物審査と、使用年齢の検討を
採用時の徹底した人物審査と、使用年齢の検討を
今回は全くの例外事件でも、当然、来年の警察官採用には相当な人物審査が必要になってくるでしょうね。当然、警察庁から基準が示されるでしょう。
犯人は上司に厳しく叱責されたことに逆ギレ、犯行に及んだことをほのめかしていますから、メンタル含め、面接時間も増えることが予想されます。
カッとなって拳銃を抜かれては、市民にとってもキレやすい警察官は、危険な存在になります。
あと最も重要なのは、拳銃は警察官が何歳から所持させるか。
私は慌てることなく、実際に実務を2〜3年積んだ後でも遅くないと、考えます。
とにかく識者の意見も聞いて、警察庁で早急に対応を検討して欲しいものです。