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殺処分ゼロのためには、自治体議員の活動が重要。埼玉県三郷市の場合

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譲渡会の意味と大切さ

全国でいろんな民間団体がやっている犬やネコの譲渡会が、どれだけ行政による殺処分を減らしているか。
ペットショップじゃなく譲渡会で家族を迎えようとする人が少しずつでも増えていることは、本当に嬉しいことだ。

埼玉県三郷市議会に佐々木修さん(44)という議員がいる。私の若い友人だが、彼の地道な活動には本当に頭が下がる。

右が佐々木さん

そして地道どころか、彼らが主催する三郷市内の譲渡会は大きく広がってきたことを聞いた。

彼は議員になる前から動物の殺処分に心を痛め、様々な取り組みをしていた。
そして6年前、より大きな活動をするため『犬やネコの殺処分ゼロ』を訴えて三郷市議選挙に出馬し、ダントツのトップ当選を飾る。
そして一昨年夏の改選でも上位で再選を飾った。

家具の大規模量販店を譲渡会場に

佐々木さんが役員を務める『みさと動物愛護クラブ』は、動物の殺処分をなくすため、様々な活動をしようーと、佐々木さんたちが同じ志の仲間と結成した。

そして昨年から大規模な譲渡会を行っている。自ら交渉し、三郷市内にある輸入家具の大規模量販店IKEA・イケアを譲渡会の会場とすることとなった。

イケアを選んだのは日曜日は市内、あるいは周辺から何万人という大勢の家族連れが集まるから。

やはり狙いは当たり例えば第1回の9月、店内の譲渡会場には約4000人もの家族連れらが足を止め、犬やネコと触れあった。
集まった犬とネコは、市内8つの団体が一時預かりしている約100匹。そしてうち40匹が家族として迎えられたという。

11月にも同様の譲渡会を行ったが、同じように大盛況だった。
次回は3月30日、この場所で行うという。

 

 

足を止めて貰うことが大切だ

佐々木さんは、『毎回、40匹が新しい家族の元に引き取られていくのは、本当に喜ばしいことです』と言う。

しかし佐々木さんらの目的は、その日譲渡が決まるだけではなく、一人でも多くの人が足を止めてくれることだと言う。
当然、家族連れが多いから、犬やネコを飼ってみたいと考えている家族も多い。
そんな家族が実際に動物を飼う時、ペットショップじゃなく、譲渡会の存在を思い出してくれたらいいと言う。

このため、こうした不特定多数の集まる場所で開催することが意義がある訳だ。
会場を貸しているイケヤとしても、企業イメージが間違いなく上がるでしょう。

まもなく統一地方選挙。全国で佐々木さんのように、動物愛護の先頭に立って、自治体にインパクトを与える議員が誕生してもらいたいものです。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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