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沖縄出身の女性記者が徳島新聞に書いた沖縄の思い、心

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『悔しいね』辺野古への土砂投入

地元徳島新聞に沖縄県出身の大城咲さんという女性記者がいる。大半が地元出身者の社にあって貴重な存在だ。

今は那賀支局という高知県境まで深い山々が連なる支局で勤務しているが、辺野古に土砂投入のニュースを受け、沖縄県人としての美ら海への思いを紙面に署名入りで綴っていた。
どこの記者のどんな雑感よりもこの記事が沖縄の人たちの思いを伝えていると思う。

 

土砂投入の日、彼女からの電話に沖縄の友だちは『悔しいね』と、受話器の向こうで深いため息をついた。
恐らく沖縄の意思を明確にするため、4年前は翁長さんに、そして2ヶ月半前は玉城デニーさんに、思いを託したのだろう。

 

踏みにじられた沖縄の民意

そして2人を圧勝のかたちで知事に押し上げたことで、沖縄の民意は当然、政府に伝わっていたはずだ。それなのに…
沖縄の民意や地方自治などいとも簡単に足蹴にし踏みにじる安倍政権、政府の答えとなる辺野古の海への埋め立て土砂投入の強行に、悔しい思いしかなかったのだろう。

 

対話をするふりをして、辺野古への土砂投入を着々と準備していたのは明らかだった。

米軍基地の70%が集中する沖縄に、また新たな基地が建設されようとしている。美しい珊瑚礁、美ら海がまた泥水にまみれようとしている。大城さんらは堪らない思いだろう。

 

沖縄の心にどうか寄り添って欲しい

大城さんは徳島の人に問う。
『沖縄の現実、また目の前で繰り広げられていることは徳島に住む皆さんには関係のない出来事なのか?』と。

先日、高知県沖で岩国基地所属の米軍機2機が空中で接触、墜落した。そしてそんな重大な事故が起こったわずか5日後、大城さんが取材をカバーする那賀町上空で、また米軍機が低空飛行訓練を展開した。

大城さんは米軍が私たちの生活を脅かすという意味では沖縄も徳島も地続きなんだと。
そして1100km離れた沖縄にどうか関心を持ち、寄り添って欲しい。人ごとだと思わずにーと結んだ。

沖縄を見ると世界の中の日本が分かる。日本の政治が果たして国民を向いているか否か、判断することも簡単にできる。
辺野古への土砂投入は56.5%もの国民が反対していることを政府は深く認識すべきだ。沖縄だけじゃなくこれが日本の多数の意思だ。
またトランプ大統領へ届ける埋め立て中止を求める嘆願署名は、多くの著名人やタレントにも広がりを見せている。
莫大な予算を浪費し国民の心を切り裂けば、政権へも必ず報いがくる。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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