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私大受験志願者に波乱。早慶マーチ減り、中堅校大幅増も

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東京、関西で難関校の志願者減だがさらに難化⁈

早慶やMARCHの志願者が軒並み減少しそうだという。その分、MARCHに続く中堅私大の志願者は軒並み増加している。
河合塾全統マーク模試(31万人が参加)の志望校データから。
それによると東京では早稲田▲13% 慶応▲7% 上智▲15% 明治、青学、中央いずれも▲14% 立教、法政各▲9%
関西は同志社▲12% 立命館▲9% 関西学院▲10% 関大▲5%
このようにいわゆる人気の高い難関大学は軒並み志願者が減っている。

志願者減でもさらに難化が予想される明治と青山学院

これに対し東京の中堅校は専修△5% 駒沢△5% 東洋△1%など、増加。
関西は神戸学院△25% 追手門学院△42% 桃山学院△37% 甲南△13% 京都産業△1%など、一部は大幅に増えている。

国の助成金交付の厳格化が影響か

このように受験傾向が大きく変わった最大の要因は、国の私学助成金の不交付基準が厳格化されたことのようだ。

これまで収容定員8千人以上の大学は、入学者数が定員の1.2倍を超えると、助成金が全額交付されない基準はあった。
しかし文科省では都市部の大規模大学に学生が集中するのを抑制するため、この基準を平成28年度は1.17倍、29年度は1.14倍、30年度は1.1倍と、徐々に厳しくしてきた。

この結果、大学側は文科省基準を超え、助成金がゼロになることを恐れた結果、逆に定員を割り込むケースも。追加合格で対応した。

こうした当たり前だが厳しい対応から、28年度に比べると30年度は、例えば早稲田では3444人、明治は2928人、法政は5591人も合格者が減少。
この結果、元々の難関大学がさらに難化してしまった。

高い受験料、記念受験やめ中堅私大へ

こうした傾向は全国的に顕著になったため、偏差値的に入りやすい中堅私大に受験生が集まっているようだ。
さらに普通なら1学部当たり35000円平均の高い受験料。経済的にも無理をせず、記念受験的な出願は減るような気がする。

同じ大学でも看板学部は避け、入り易い学部を選ぶ傾向にもあるのではと、思う。
しかし、こうした数字に左右されやすいのが受験生心理。大幅に減少した大学に逆に流れることもある。
目先の数字に惑わされることなく、『第一志望は譲れない!』との強い気持ちで頑張って欲しい。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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