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自浄作用完全に失った自民党政権。日本再起のため中選挙区制復活を!

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立憲民主党を中心に非自民勢力がまた結集に向けて動きだした。小選挙区制度の下、まるで中選挙区制時代のようにバラバラでいること自体、政権を取る気など皆無なんだと思っている。小異を捨てて大同に付く。馬鹿じゃない限りわかるはずだ。でもどうなるか⁈

三角大福中といわれ5代派閥が権力闘争を繰り広げた時代は、自民党にも自浄作用があった




ゼロが100にもなる小選挙区制度のダイナミズム

小選挙区制度は100議席がゼロにもなるし、ゼロが100議席にもなる。この凄さを私たちは経験した。
まず2009年、民主党が衆院で113議席から約3倍に当たる308議席を獲得、政権を取った時。
逆に2012年12月の次の衆院選、自民党は119議席から294議席となり政権を奪還した時だ。


その前回選挙で、308議席、比例票で3000万票という、わが国の衆院選史上、最高の得票を得た民主党は、党分裂も重なり一挙に5分の1以下、57議席に沈んだ。

この2度の衆院選で、二大政党制の下での小選挙区制度のダイナミズムを嫌というほど、体験した。

負けてもじっと捲土重来を期さなければ、政権交代はない

だから議席が激減してもやはりじっと我慢し、返り咲く努力をしなければならない。
この点、下野した時の自民党は2度見た(1度目は細川連立政権の時)が、何としても返り咲くという執念は凄まじい。

党を捨てることなく、足蹴にすることなく、落選した元職は地を這うように選挙の努力を重ね捲土重来を目指す。

これに対し辛抱できないのは日本共産党を除く非自民の連中だ。毀誉褒貶多く、右往左往しながら腰砕けになっていく。

政権転落後、どれだけ多くの連中が党を転々としたり、新党をこしらえたりしたか。あれだけ罵倒し戦った自民党に身売りする情けない非自民議員も次から次だ

中選挙区制度の下が日本の政治は間違いなく良かった

そして今、この小選挙区制度に大いに疑問を感じている。
安倍政権下、自民党がいかに自浄作用を失ってしまったか。
モリカケ問題以降、ウソや改ざん、隠ぺいを官僚組織に強いることが普通にまかり通り、政権の危機を乗り切ってきた。

そして桜を見る会でも同じパターンで、あっと言う間に様々な疑惑の宝庫、桜を見る会の名簿をシュレッダーにかけ廃棄したというではないか。

今の自民党の自浄作用のなさ、酷い政権運営は、まさに小選挙区制度の弊害に他ならない。

中選挙区制度の下では党内の派閥が党内の与党(主流派)でもあり野党(反主流派)でもあった。

不祥事で大臣のひとりふたり首が飛べば、本丸そのものが退陣に追い込まれたケースがどれだけあったか。

自民党内の激しい権力闘争の復活を切に期待する

権力闘争を放棄した自民党がいかに魅力なく、値打ちの無いものに成り下がってしまったかということだ。
公認権、人事が全て政権中枢で行うから、みんな牙を抜かれ間違ったことを間違っていると声を出すことさえできない。

本来、リベラルな政治姿勢だった政治家が、大臣なりたさに"安倍好み"に変わっていく姿は見るに忍びない。

派閥の弊害は言われ続け、中選挙区時代に比べたら極めて繋がりは薄くなっている。しかしグループはある訳だから自派から総理総裁を出さなくてどうする。

自民党には昔のような凄まじい権力闘争の復活を期待したい。それが世のためだ。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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