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虐待を受けた子は、胸腺の萎縮が顕著。死亡したエアガン常慶の子も

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実の父親にエアガンに撃たれるなどの虐待を受け、肺炎で死亡した男児は、日常的な虐待の証明にもなる胸腺の著しい萎縮のあったことが、解剖などで分かった。警察は日常的な虐待を裏付ける証拠になるとみている。

親からの虐待の末死亡した子どもは、胸腺萎縮が顕著だという

萎縮した胸腺は親からの虐待の証し。船戸結愛ちゃんがそうだった

親に激しい虐待を受け、強いストレスを恒常的に受けている小さな子どもは、胸腺(きょうせん)の萎縮が死後の解剖で確認されることが多い。

この胸腺とは免疫機能を担う臓器で、強いストレスを恒常的に受けたり栄養が不足したりすると縮むとされる。

東京目黒区で父親の船戸雄大(34)=懲役13年確定=に日常的に壮絶な虐待、暴行を受け死亡した結愛ちゃん(当時5才)は、この症状が顕著に見られ、医師ら専門家が、日常的に強いストレス下にあったことを指摘した。

エアガンで撃たれた子どもも、胸腺萎縮が顕著だった

そして先日、福岡県田川市で1歳4カ月の男児が肺炎で死亡、父親の自営業常慶雅則(24)とその妻藍(24)が保護責任者遺棄致死容疑で福岡県警に再逮捕された事件でも、夫婦の3男となる男児の遺体に、胸腺の顕著な萎縮が確認されていたことが分かったという。


男児は病院に運ばれた際、身体中にエアガンで撃たれた傷やアザが数十カ所もあった。
威力の強いエアガンで、シャツにもBB弾による貫通痕があったという。
常慶がいろんな場所から狙い撃ちをしていたらしい。

3男への傷害容疑で警察に逮捕された直後は『3才の長男が撃った』と、卑劣な言い逃れをしていた。

また保護責任者遺棄致死罪か?検察さらに重い罰での立件を

先日の船戸と同じく、常慶夫婦の逮捕容疑も保護責任者遺棄致死罪だ。肺炎の男児に適切な処置を取らなかったため、死なせたというもの。

この罪では裁判で有罪判決を受けても最高懲役20年まで。あの船戸もわずか、たったの懲役13で刑務所に入った。

ほとんどやったことは残虐な殺人であっても、殺人罪が適用されなければ、これだけ軽い。
常慶などはまだ24才と若く、起訴され有罪判決を受けても保護責任者遺棄致死罪なら間違いなく30代で社会に出てくるだろう。
検察には何とか未必の故意による殺人罪で起訴できないか、頑張ってもらいたい。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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