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高級クラブの女性スタッフが常連だった、深夜の喫茶店で学んだこと

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深夜は高級クラブのホステスさんの溜まり場だった喫茶店

とても楽しい喫茶店があった。今考えるとなんて得をしたんだと思う。
今から20年も30年も前だ。週2日平均はその店に行ったかも知れない。
覗くのはみんなと飲んだ帰りだから午前1時頃。2時半くらいまでいて、珈琲とホットサンドを夜食に食べるのがお約束だった。

なぜその店が楽しかったかというと、クラブ勤めの女性たちの、店がはねた後の溜まり場になっていたからだ。

徳島には銀座の古いママさんたちでも知っている有名な『再会』という老舗クラブがあり、深夜の客はそこのホステスさんたちが中心だった。

再会さん

クラブの閉店は午前零時だから、アフターが無かった子は早めに。アフターがあった子も1時過ぎには立ち寄って、仕事を忘れてワイワイ話すのが日課だったようだ。

 

常連同士、いつも盛り上がりました

『再会』といえば徳島一の高級店であり、気軽には行けなかった。でもたまには行くこともあったから、皆さんと顔馴染みだった。

そして喫茶店では私のグループが古くからの常連だったから、一緒にワイワイいいながら珈琲を飲んだり話しをしたりした。
彼女たちから学んだことは、社会部記者としてのスキルにも繋がったと思う。

そして、クラブに行って座ったらン万円もいるのに、なんと深夜、再会のホステスさんたちと300円の珈琲で楽しく過ごせた日々。毎月、何十万円分も再会で遊んだ気分だった(笑)

 

お店ではわからない彼女たちの素顔も

あと、お店では分からない彼女たちの素顔を覗くこともできた。当時は飲食店が700〜800店も密集する徳島の夜の街。
ここで一番の高級店だけに、みんな美人でプライドもあったが、店がはねたら普通の女の子であり、オネエさんだった。

それと驚いたのは、もちろん子連れのバツイチ含めみんな独身だったが、ほとんどの人がカレシいない歴何年だった。

子どもがいる人とは子育ての話しもしたが、感心したのはどんな時間に帰宅しても朝は必ず7時前に起き、朝ごはんを食べさせて学校へ送り出すということ。そんな女性は教育にも熱心だった。

残念ながらこの喫茶店はもうない。私が初めて選挙に出た時は店の玄関から店内まで、私のポスターをベタベタに貼って感激させてくれたのを思い出す。

クラブ再会だが、ママは御歳80ん才。なんとこの秋は58週年の案内をいただいた。同じママが経営するクラブとしてはもちろん日本最古という。喫茶店の当時の常連たちはもうみんな"卒業"している。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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