麻原死刑囚らついに死刑執行!一度に7人も!
朝から超ド級のニュースが飛び込んできた。テレ朝のモーニングショーで西野ジャパンの解説をしている時、ディレクターらしき人が羽鳥さんにメモを。羽鳥さんが重苦しい声でオウム真理教麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の死刑が、先ほど執行されたと告げた。まだ8時45分くらいだった。
麻原死刑囚が地下鉄サリン事件、坂本弁護士一家殺害事件などに問われ、逮捕、起訴され死刑判決が確定してからから12年。なぜ今朝なんだろう。なぜこの時期なんだろう。この後、麻原死刑囚を除く井上嘉浩死刑囚らオウム関連12人の死刑囚のうち6人も次々と死刑を執行されたとの速報が入った。
1日に7人。これだけの大量の死刑執行はもちろん初めてだろう。残りの死刑囚も近日中に全員が執行されるのか?1月に全てのオウム関連の裁判が終結し3月、次々と全国の拘置所にオウム関連の死刑囚の移送が行われた時、死刑執行が近いのではともみられていた。
全国を震撼させた地下鉄サリン事件
日本の犯罪史に残る地下鉄サリン事件
地下鉄サリン事件の日のことは今も鮮明に覚えている。議員になって2年目。3月議会の最中。翌月はまた統一地方選挙なので落ち着かない日々だった。
選挙事務所に知人が来てくれたとの連絡で、昼休みに県庁近くの私の事務所に戻った時、NHKの昼のニュースで事件を知った。もちろん事件の概要は全く見えず、霞が関周辺でとんでもないテロが起こったんだと、衝撃を受けたのを覚えている。
23年の歳月が流れ事件そのものが風化する中、オウム真理教を巡る一連の事件で逮捕、起訴され、死刑判決を受けた死刑囚13人の死刑執行のXデーだけが話題になっていた。
よく一般的に話題になったのは、だれが法務大臣でもオウム残党のテロを恐れ、死刑執行にはんを押せないだろうと。法務省関係者からは死刑執行はいつでも可能。あとは"覚悟の問題"との話も出ていた。上川陽子法務大臣の今の心中やいかほどだろう。
麻原死刑囚、ついにひと言も語らず
松本死刑囚の7年間の法廷もまた奇異なものだった。奇声を発したり情緒不安定な様子だけが取り沙汰され、本人の口からは何ひとつ、心情さえ語られないままの裁判だった。事件は弟子たちの暴走であり、自分は無罪(弁護団)の主張だった。
日本の犯罪史上に残る事件だった。死刑囚のひとりは自らの裁判で、人を殺すために宗教に入信したんではなかったと、涙を流した。
事件に連座したメンバーを見るにつけ、なぜこんな優秀な人間が常識的な判断ができなかったんだろうと、世の中みんなが思ったが、同時に宗教のマインドコントロールの怖さも嫌というほど感じた事件だった。
もりもと なおき