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2人のすれ違いが東京ラブストーリーの妙味。スマホ時代は有り得ない

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フジテレビが29年まえのあの名作『東京ラブストーリー』をリメイクし、ネット配信することを発表したが、賛否の声が渦巻いている。

鈴木保奈美のリカ、織田裕二のカンチ以外あり得ない

私は反対だし観たくもない。柴門ふみ原作のあの作品は、極めて時代背景が大切だ。そしてリカとカンチ役は鈴木保奈美と織田裕二以外、やって欲しくないと心から思う。
2人を引き立てた関口さとみ役の有森也実、三上健一役の江口洋介しかりだ。

故に2020年の『東京ラブストーリー』は、原作を考えた時、制作自体、あり得ないと思うからだ。

このストレートな誘いも話題をよんだ

ドラマの名シーン、2人のすれ違いはスマホ時代に通じない

あのドラマの名シーンは、全てリカとカンチのすれ違いのじれったさだった。
そこへ空気を読まずカンチに横恋慕している有森也実のトンチンカンさが、視聴者をイライラさせるところだった。

しかし考えてもみて欲しい。今はガラケーどころかスマホの時代だ。恋人たちのすれ違いなどあるはずもない。

この一点だけでもこのドラマの『令和版』など、全く成り立たないし、制作自体、無謀だと言わざるを得ない。

バブル全盛期過ぎてはいたが、恋愛至上主義の時代背景も

このドラマの時代背景も重要だった。時あたかもバブル全盛期から崩壊直前。それでも当時の若いサラリーマンやOLはバブルの余韻をからだ一杯、楽しんでいた。

クリスマスイブには赤坂プリンスホテルを筆頭に、カップルたちが競って高級ホテルで聖夜を過ごすという恋愛至上主義の時代だった。

だから都会の若い男女の恋話以外、何もない極めて社会性の乏しいと言えるドラマではあったが、その軽さが受けに受けたのだと考える。

失われた30年、同様ドラマはもはや無理だろう

そして当時はいわゆる団塊の世代の二世たちがハイティーンから成人となる頃。
この若者たちが東京の男女の恋愛に憧れ、高い視聴率というかたちで番組を支えたのが、『東京ラブストーリー』がお化けドラマとなった所以だろう。

そしてドラマ終了とともにバブルは崩壊した。以来、失われた30年と呼ばれる日本社会にとって厳しく閉塞感に満ちた毎日が続いている。

だから現代版・東京ラブストーリーは無理なんだ。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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