さすが経済に特化したワールドビジネスサテライト
元来、自分は社会面を作ってきた記者なので、経済ニュースは食わず嫌い的なところがあり苦手だった。
4月からテレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)が10時からスタート(金曜日は11時)したのをきっかけに、これまでずっと観ていた報道ステーションを減らした。
こちらにチャンネルを切り替えている時間が長いが、抜群に分かり易くて面白い。目から鱗の解説が盛りだくさんなのだ。

CVCによる東芝買収提案騒動の真相も良く理解できた
先日の英CVCキャピタル・パートナーズによる東芝買収提案騒動など、さすがだった。この騒動をトップで取り上げたWBSは佐々木明子が背景をわかりやすく説明。
東芝、車谷社長が失脚するまでのストリートは極めて明確で、国際経済のダイナミックな動きを躍動感を持って伝えてくれた。
当然、テレビ東京のニュースは日本経済新聞系。日経のやり手の記者が番組制作にも関わっているんだろうが、同じニュースを伝える報道ステーションとは圧倒的に差があった。
なぜなら報ステにチャンネルを変えたら、ちょうど同じニュースやっていたから、内容の差が歴然としたのだ。
佐々木、大江、ベテラン女性キャスターの魅力と旨さ
なぜWBSを観るようになったか。
元はといえば大江麻理子(42)と佐々木明子(51)という2人のテレ東生え抜きの美人女性キャスター見たさだった。


ともにキャスターだがテレ東の女子アナ出身。もちろんアナウンス技術は申し分なく、それでいて一般的な女子アナのイメージはなく完全にジャーナリストだ。
佐々木明子はテレ東の新卒女子アナの初代。間もなく30年の何でもこなしてきたベテラン。大江麻理子もずっとテレ東No.1の人気アナだった。
2人とも相当、勉強して番組に臨んでいるのが分かる
経済ニュースの解説、ゲストへの切り込み方、テンポの良い展開と、実に理解しやすいのだ。
お2人とも恐らく毎日、日経を熟読し、朝日毎日読売も読み、担当デスク、記者と綿密な打ち合わせをし、ゲストとの質疑の確認など、かなりきっちり時間をかけてやっているとみた。
WBSはニュースの性格上、そんなに視聴率が爆上がりすることはないだろうが、報ステに対してはこれからも結構、安定した闘いをするのではないか。
ぜひWBSの視聴をお勧めしたい。両キャスターはもちろん、評判通りかなりの魅力的な女性です。
もりもとなおき