ジェクス株式会社が全国の男女5000人(20〜69才)を対象にした『性体験の大規模実態調査2020』を行ったが、20代男性の未体験(童貞率)はなんと約40%、30代でも20%もいることが分かった。この数字は年々増加しており、相当、深刻な事態となっている。

性欲はあるがパートナーができない現実
女性の未経験率は20代25.7%、30代では14%で、男性より遥かに低かった。男性全体では未経験が14%、女性全体では10.6%となっている。
しかし全く性欲がない訳ではなく、『自分でしている』男は39.9%、特に20代は51.8%にのぼり、パートナーをつくることができない悲しい現実も浮き彫りになった。これが現実なのかもしれない。
目的は男は快楽のため、女は愛情表現
この調査で注目すべきは、男女で性行為に対する認識、目的が全く違うことだった。すなわち『性行為の目的は何か』という質問に、男は『快楽のため』との回答が69.8%もいた。つまり男の7割がこうした思考だった。
ところが女は『快楽のため』は24.4%と、男の約3分の1。最も多い回答は『愛情を表現するため』が56.1%を占めた。
男女の性行為の目的は大きく異なっており、モテない男が度々、失敗するのはこういうことだろう。しかし男みたいな発想の女性も4人に1人はいたことに、少し驚いた。
実はこうした女性を見つけるの眼力秀でた男はおり、モテると言われたするのではないか。

男女とも多数が9年前後、交わりのない寂しき現実も
『性行為をしたいと思うか』という質問には、男は全体の77.9%が『思う』と回答。しかし女は半数の41.4%にとどまった。
どうも性行為に対しては目的意識もさることながら、欲求の差も男女でこれだけ大きいのだ。
そしてこんなことで果たして大丈夫かと思ったが『1年以上、していない』は男41.1%、女は49.5%も。
そしてさらにその期間は男が平均8.7年、女は9.6年と、気の遠くなるほど長い間、してないという驚くべき実態も明らかになった。
性生活の個人格差の大きさ
そしてこうしたデータに驚く反面、性生活の個人差が相当、激しいことも判明。恋人や妻、夫がいながら男では41.1%、女で31.4%もがパートナー以外とも楽しんでいるとの回答があった。
特に30代の男は52.1%が浮気、不倫を経験していた。女性も3人に1人とは、今回の調査で一番、驚いた。

そして未経験率の高さなどデータを見る限り、少子化以前に解決すべき問題もあるようだ。
もりもと なおき