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3.11の学校給食で赤飯を出しかかった横浜市教委の無神経さ

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3月11日の学校給食で『赤飯』を出そうとした無神経さ

以前から横浜市教育委員会はどうも首を傾げることがあった。
数年前は東日本大震災の原発事故に伴い、福島県から横浜市に自主避難した男子中学生がいじめを受け、同級生に150万円もかつあげされた事件の時も、当初はいじめ認定に難色を示し、大きな非難を浴びた。

この時も最後は教育長が謝罪に追い込まれたから、『3.11』は同市教委にとって身に染みていると思ったが、また唖然とすることを仕出かしかかったようだ。

なんと3.11から節目の10年を迎えた3月11日の学校給食に赤飯を出そうとしていたという。
さすがに一部学校から不適切との声が出たため、直前に取り止めたが、この無神経さに怒りが込み上げてきた人は多いのでは。

赤飯は祝い事そのものだ。日本人なら
幼稚園児でも知っている

日本人なら普通は心に染み込んでいる3.11

3.11はわれわれ日本人が生きている限り、忘れろと言われても忘れることができない日だ。
この日は改めて多くの犠牲者のご冥福を祈り、その犠牲者の皆さんが私たちに自然災害への思いを新たにさせてくれる日でもある。

あろうことかその日にお祝いごとの象徴である赤飯を子どもたちに出そうとしたのだから、呆れてものが言えなかった。

横浜市教委健康教育課によると、11日に赤飯が予定されていたのは市内約340校のうち計89校。
例年、卒業、進級を祝うために年度末の献立にしているとのことで、今年も数日に分けて市内全校で提供する予定だったという。

献立決めた段階で、誰もピンとこなかったのか

しかし直前になって赤飯給食の予定だった学校関係者から不適切だとの声が上がり、急きょ、別の献立と差し替えとなった。

こうした献立は年度初めに年間計画を立てているという。
その時点でだれもピンとこなかったことは責められても仕方ないし、猛省しかないだろう。

一部には自粛のし過ぎなどというズレた声もあるらしいが、『赤飯=祝い事』という日本の伝統的なものを、わざわざ否定するような声こそおかしい。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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