カッコ良さはジュリーと双璧だったマモル・マヌー
覚えているのはカッコ良さならザ・タイガースのジュリーこと沢田研二と双璧だった。
リーダーのデイブ平尾が変テコな声で『どうぞ〜♫』と歌うと、マモル・マヌーが
僕だけ〜に〜心うちあ〜けて〜♫
と返す。
この声が甘いマスク同様、透き通るような美声だから、女の子たちはどれだけ夢中になったか。
そのザ・ゴールデン・カップスのボーカルでドラムを担当していたマモル・マヌーが亡くなった。
心筋梗塞だから突然だったようだ。享年71才。まさに団塊世代のど真ん中。華やかに昭和史を駆け抜けたひとりではあった。

マモル歌う『長い髪の少女』は、GS時代を象徴する歌だった
グループサウンズブームは長い戦後史の一瞬の出来事だったが、彼らが歌う『長い髪の少女』は、しっかりみんなの記憶に残っている。

レベルの高いバンドだった
横浜の本牧のレストランゴールデンカップの専属バンドからメジャーな世界に。玄人スジから音楽的にも高い評価を得ていた。
ちなみに後のゴダイゴのリーダー、ミッキー吉野やギターの名手、柳ジョージも一時期、メンバーだった時があったから、レベルの高さが分かるだろう。
ザ・ゴールデン・カップスは記憶に残るバンドであり、マモル・マヌーは記憶に残るボーカルだった。
ご冥福をお祈りします。
もりもとなおき