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IR利権、疑獄でなく汚職で終わる⁈秋元以外逮捕者なく国会開会へ

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東京地検特捜部によるカジノ利権に絡むIR汚職摘発も、広島地検による衆院議員河井克行(56)参院議員河井案里(46)夫妻にかかる公選法違反事件も、20日開会の通常国会までに自民党衆院議員秋元司容疑者(47)以外の国会議員の逮捕者は出なかった。これで終わってしまうのか?

秋元容疑者1人だけの逮捕で終わるのか⁈

20日から150日間は不逮捕特権がある国会議員

国会が始まれば会期中は国会議員には不逮捕特権があり、基本的に逮捕できない。
逮捕許諾請求という形をとり、議員所属の衆参両院に諮れば逮捕可能だが、今の検察にはそれだけの勢いと力はないだろう。

戦後、本会議で採決された例はこれまでに18例で許諾を与えた例は16例。90年以降は5人しかいない。

秋元という小物一匹の逮捕では、まだまだ私たちの検察への信頼は回復しない。IR疑獄とはいかず、単なる汚職事件では国民は納得しないだろう。

秋元はIR汚職に絡み自分より遥か大物を存在も示唆していただけに、逆にIR汚職に関しては様々な疑問を残している。

秋元容疑者が示唆した上まではまずいけない、いかないIR汚職

通常国会の会期は6月17日までの150日間と長い。いずれの事件も夏まで捜査が続くとはとても考えられない。

結局、良くて誰かが在宅起訴という、国民にとってはいかにも不完全燃焼な結末になるのではと心配している。

これまでにカジノ利権を摘発するIR関連では秋元のほか、中国系企業との間で現金の授受があったなどして、衆院議員下地幹郎氏ら国会議員、元議員7人の名前が上がっていた。

しかし現金授受があったとしても、カジノ誘致に絡む職務権限が希薄で、立件は難しい。

中国系企業から100万円を受け取った下地幹郎氏については、所属した日本維新の会が党を除名。松井代表は議員辞職も求めたが、下地氏は辞職は否定し衆院議員に居座る考えを示している。

河井克行氏を公選法違反で立件し、案里氏が連座制で失職か⁈

河井夫妻の疑惑は深まるばかりだ。つい先日、2人の事務所を家宅捜索したのは、必ず公選法違反罪で立件するという検察の強い意思表示であることは間違いない。


2人の家宅捜索は河井案里陣営が昨年7月の参院選で、車上運動員らに違法な報酬を支払っていたとされる疑惑。克行氏は運動員の手配などの疑惑が持たれている。

すでに運動員らから証拠となる供述をとっているとみられ、あとは夫妻からの事情聴取だろう。
結局、良くできて河井克行氏を、公選法違反で在宅起訴できるか否か。夫が起訴された場合、案里氏については連座制で失職する。
自ら辞めるべきだが、あの厚顔夫妻では無理だろう。

検察はいずれの事件も逮捕許諾請求を取り、国会会期中に国会議員を引っ張るくらいの覚悟を見せるべきだ。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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