NHKニュースウォッチ9の有馬嘉男キャスターが、この番組を降ろされかもしれないとの噂が広がっている。理由は菅首相所信表明の日、同番組に生出演した菅首相を怒らせたからというから、看過できない。

官邸が『総理怒ってます』にNHK上層部が震え上がり
この日の同番組を観たが、確かに有馬キャスターの質問に対し、菅首相が逆ギレした場面があった。
そして翌日、官邸からNHKに電話が入り『質問が事前の約束と違う。総理怒ってますよ』との内容に、NHK上層部が震え上がったと、いうものだ。
詳しく言うと菅氏がこのニュース番組に生出演した時、有馬キャスターが日本学術会議問題に予想以上に時間を割いた。
そして菅首相がはぐらかしたのに対し有馬キャスターは『国民は総理に具体的な説明を求めています』と、問い質したのだ。
この時、菅首相は明らかに逆ギレした表情で少し声を荒げながら『説明できないこともあるんです』と、一切答えずに居直ったのに驚いた視聴者も多かったはずだ。
以前も大越キャスター、クロ現国谷裕子氏が圧力で降板
この『総理怒ってます』から有馬キャスター降板のうわさとなっているのは間違いない。
安倍政権以降、メディアに対する圧力は相当酷くなっている。そんな圧力に簡単に屈してしまうメディアが1番、だらしないんだが、いわゆる世界の報道の自由度は安倍政権以降、下がり続け、今や66位と政情不安な途上国並み。
とりわけNHKへ官邸からの圧力は酷く、同じニュースウォッチ9の大越健介キャスターが安倍さんに嫌われ降板させられたほか、クローズアップ現代の国谷裕子さんは菅官房長官(当時)の圧力で突然、降ろされたとの噂があるからだ。
この時もクロ現に出演した菅氏に国谷キャスターが集団的自衛権について見識ある質問をしたケースだった。
噂ではなく、いずれも事実だろう。

だらしない腰抜けNHKに代わりわれわれが注視を
こんな菅首相の"前科"から、有馬キャスター降板の話しが出てきたものだ。
気に食わない質問をされたからといって報道機関に圧力を加え、また報道機関が人事を歪めたり忖度報道では民主主義など成り立たない。
ここはわれわれ国民は、有馬キャスターが降板させられないよう、厳しい目で官邸とNHKを監視すべきだ。
『国民こそ怒ってますよ』だ。
もりもとなおき