本当にたやすく見ず知らずの男と女が出会える時代になったものだ。出会い系サイトは言うに及ばず、普通のSNSやゲームでも、バーチャルな出会いから発展し、ホテルに直行するだらしのない社会になってきた。当然、スマホの向こうにはどんな相手が潜んでいるか分からない。殺人も含め、重大な事件に繋がっている。
この事件もある意味、典型的なものだった。東京・池袋のホテルで、女性の遺体が見つかった事件で、警視庁は埼玉県入間市、私立大学4年北島瑞樹容疑者(22)を殺人容疑で逮捕したが、北島容疑者は、この日初めて被害者の女性(36)と会ったと供述しているという。


男22才大学生、女36才、SNSで知り合い、ホテルへ
これまでの供述では先月、SNSで知り合い、連絡を取り合っていたという。
ホテルへは北島が先に入り、約2時間後に女性が入室したようだ。
当然、そういう目的なんだろうが、良く分からないのは、初対面の相手とホテルへ行くのに、北島が布団を入れて空気を抜く圧縮袋など、いくつかの道具を持参していたことだ。
それも大きなキャリーバッグに入れてホテルに向かうところが、防犯カメラに映し出されている。
これは一体、どういうことなのか?
女性の死因は絞殺、なぜか手足を縛られ布団圧縮袋に
捜査本部によると、女性の遺体に目立った外傷が確認されていない。事件当時も争う声や大きな物音を聞いた人もいないという。
しかし女性は手足を縛られ布団の圧縮袋のようなものに入れられたうえ、シーツでくるまれた状態で死亡していた。
死因は首を圧迫されたことによる窒息死。
36才の女性が、なぜ14才も歳下の初対面の男に会いにホテルまで行ったんだろか。
初対面でなぜ北島容疑者は、手足を縛るヒモや圧縮袋などの道具を持っていたんだろうか。
北島容疑者の携帯電話を解析した結果、SNSのメッセージが一部削除されていたことが分かっているが、この女性とのやりとりを消した可能性がある。
なぜ殺害したのか。北島容疑者の供述が待たれる。
もりもと なおき