大手企業の90%がWEB面接、40%がWEBのみ
緊急事態宣言も解除され、大学生の就職活動が本格化している。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いどの企業も3〜4月、会社説明会もなく、いきなりの面接となっている。
しかしこちらも大半の企業がコロナウイルスを警戒し、ウエブ面接に切り替えた。大手100社だと90%がオンライン面接を採用し、40%の企業がオンライン面接のみという。

できるのだろうか?
PC画面の上半身だけで能力を示す、見抜く難しさ
もちろん企業も学生も十二分に研究をして面接に臨むが、企業は果たしてこれだけで良い人材を選別可能なのか。学生は自分を売り込むための最高のパフォーマンスができるのか。
なかなか難しいのが本当のところじゃないだろうか。
現在、両者、戸惑いの中で進んでいるが、やはり生身の人間の体温や持っている空気感も重要だ。パソコン画面の上半身だけで採用担当にアピールできるんだろうか。企業はその学生の魅力をPC画面から引き出すことができるのだろうか。
会う度に能力ある学生は人事担当者に伝わる
現在、この春から霞が関のある省庁に総合職で勤務する若者は、民間も企業訪問した全て、超有名な大手企業7〜8社から内定を得た。
彼と話しをして感じたのは、やはり面接を繰り返し、長時間、話しをすればするほど、企業は彼を採りたくなっただろうなということだ。
聞き上手なのにいつの間にか自分のアピールも自然な形でできている。恐らくパソコン画面からだけでは、彼の魅力を100%引き出せなかったと思う。当然、人事担当者はお茶を飲んだり、ランチもする。それでしか分からない空気感があるはずだ。
結局、どの企業もぜひ採用したい学生は、『この学生と一緒に仕事がしたい』と、末端から役員までに思わせることだと、聞いた。ウェブ面接だけではやはり無理があるだろう。
サークルの話しと東南アジア放浪の話は聞きたくない
あと、学生諸君が理解しておくべきは、その仕事について何をしたいか。だからどれだけ職種と面接企業の研究をしておくかは極めて重要。学生時代の話しはゼミで何の研究をしたか。語学はどれくらい力があるかくらいだろう。
大手企業の人事部長に伺った話だが、嫌になるのは学生時代のサークルの副幹事長(なぜか幹事長ではない)として、いかに部員をまとめるのが大変だったかの苦労話。アルバイトでカネを貯め、ひとりで東南アジアを放浪した武勇伝はもう聞き飽きたとのことだ。
気をつけよう。
もりもとなおき